株式会社クレハは、企業理念体系に基づいたありたい姿としての"エクセレント・カンパニー"を目指し、2015年度までの中期経営計画「中計Grow Globally-II」に沿って事業運営を行っており、グループ一丸となって既存事業のグローバル展開による利益拡大と新規事業(PGA、電池材料)の着実な育成と拡大に向けてチャレンジを続けています。
クレハは、創業以来独創的な製品を産み出す中で培ってきた技術力をベースとして、「高機能材」「医薬・農薬」「ハイバリア包装材」をコア事業分野と位置づけ、人々の暮らしや地球環境に有益なスペシャリティー素材・製品の研究開発に取り組んでおります。さらにそれらの市場展開にあたっては、経済・社会環境の変化に機動的に対応しながら、事業全体のバリューチェーン(価値連鎖)の中で、グローバルなレベルでの連携を常に視野に入れ、クレハの持つ強みを******限発揮できるビジネスモデルを構築してまいります。
クレハは、2011年の東日本大震災およびその余震により、主力工場である福島県のいわき事業所を中心に大きな影響を受けましたが、2011年7月末にはすべてのプラントで稼働を再開しました。クレハは、福島県およびいわき市とともに復興を果たすべく、いわき事業所をグローバル展開のマザー工場として、近傍の研究所を研究・開発拠点としてそれぞれ位置づけ、地域との共生を図りながら、価値あるモノづくりを進めてまいります。また、グローバル展開に向けた海外拠点構築にも積極的に取り組んでまいります。
クレハはこれからも、ステークホルダーや地球環境との調和を図り、価値あるモノづくりを通じて社会の発展に貢献するとともに、コンプライアンス(法令および社会的規範の遵守)を実践し、企業市民としての社会的責任を果たしてまいります。引き続き事業運営へのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2012年9月
代表取締役社長